天皇陛下は7月29日、2025年大阪・関西万博で参加国を日替わりで紹介する「ナショナルデー」にあわせ来日したミクロネシア連邦のシミナ大統領と皇居・御所で会見された。
皇后さまは31日、東京都港区の東京プリンスホテルを訪れ、看護師らの功績をたたえる日本赤十字社主催の「第50回フローレンス・ナイチンゲール記章授与式」に臨席された。皇后さまは同社の名誉総裁を務められており、名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さま、常陸宮妃華子さま、寬仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまも同席された。
今回は、昭和60年の日航ジャンボ機墜落事故で救命活動などに携わった春山典子さん(81)、日本ヒューマン・ナーシング研究学会の紙屋克子理事長(78)、栃木県看護協会の河野順子元会長(81)が受章。式典では、皇后さまが3人に記章をつけられた。
天皇陛下は25日、2025年大阪・関西万博で参加国を日替わりで紹介する「ナショナルデー」にあわせて来日したチェコのパベル大統領と皇居・御所で約30分間、なごやかに会見された。
大統領は会見を前に広島市を訪問し、先の大戦で投下された原爆による死没者を慰霊したといい陛下は謝意を示された。
陛下と大統領はともに英国留学の経験があり、陛下は「人生にとって大変意味があった」とご言及。万博にも世界各国の相互理解を進める意義があるなどとし、若い世代をはじめとする交流の活発化にも期待された。
また、陛下は昭和60年に旧チェコスロバキアを訪問された当時をご回顧。チェコを代表する作曲家、ドボルザークの生家を訪ね、弦楽器のビオラを手に取ったことなどを紹介された。