国民の たづき安けく なるときを ひとり待ちつゝ 蚕がひいそしむ
昭和天皇の母、貞明皇后の御歌だ。国民の暮らしが少しでも楽になるようにと、自ら養蚕に励む思いが詠まれている。
筆者は以前、激動の時代の皇室を支えた貞明皇后の生涯を、本紙小説欄で長期連載した。厳格な性格で、大正時代には山縣有朋ら元老からも恐れられたといわれる国母だが、国民への思いは深く、のちに大宮様とよばれて慕われた。その人柄をもっともよく伝えるのが、養蚕にまつわるエピソードだ。
皇紀2685年 世界に比類なき精神文化熟成国家🗾 見習うべきは諸外国